琉球びんがたとは

早くは13世紀から起源を持つと言われる「琉球びんがた」。紅型とは、豊かな自然風土の中で生まれ、独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称である。紅型は長い歴史の中で、古くは王族や士族をはじめ、今なおその独特な美しさ・華やかさで人々を魅了し続けている。

「琉球びんがた」の魅力

紅型の特徴的な魅力といえば、鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが挙げられるが、その独創的な「琉球びんがた」の美しさが生み出された背景には、沖縄の特異な地理的要因も大きく影響している。その昔周りを大国に囲まれた小さな王国であった琉球王朝は、近隣諸国と敵対することではなく、交易することで平和を保ってきた歴史がある。その数多の交易の中で紅型は、その美しさに沖縄独自の自然風土をただただ反映してきたのではなく、一方では模様の緻密さ、もう一方では簡略化する大胆さの両面をあわせ持ち、中国的な豪華さもあれば日本的な優美さもある、技法的にも芸術的にも非常に稀有な伝統工芸として発展してきたのである。そして「琉球びんがた」そのものが、古よりのその独自の技法や芸術性を伝承するだけでなく、大きな歴史の畝りの中で潰えかけた紅型の歴史を今に紡ぐ先人たちや現代の職人たちの精神そのもの、その美しさと逞しさ、そして尊さを有するのである。

「琉球びんがた」の種類

紅型

「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意、ガタは「模様」の意と解釈する見方がある。いろいろな手法によって白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に染め分けられ、これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、さらに地染めが施されるものもある。主には衣服類に使用される。

藍型

藍の濃淡や墨で染められた紅型を藍型(イェーガタ)と呼ぶ。型紙は染地(線彫り)型を使う。濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。藍型は夏の衣料に数多く染められ、今日でも夏物の衣料として好まれている。時には赤、黄、緑の小色を入れることもある。その種類は、白地藍型、黒花出し、白花出し、浅地花取り、藍朧(イェーウブルー)などがある。

筒描き

糊引(ヌイビチ)と呼ばれるこの技法は、型紙を使用せずに防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、進行方向に傾けながら一気に線を引く。主に風呂敷や幕などに使用され、風呂敷は婚礼などの祝儀時に、大きな舞台幕は豊年祭などに使われるため文様も吉祥文様が多く描かれる。

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